ジャカルタの交通事情

先日、仕事の都合でジャカルタを訪問してきました。ジャカルタは2015年の Castrol(イギリスのオイルブランド)が行った調査で世界ワースト交通渋滞都市にもなったほど、交通渋滞の激しい都市です。道を行き交うクルマやバイクは常時50センチほど密接していますし、車線お構い無しで走れるスペースを走り回ります。都市部から空港までの30キロほどの区間、通常1時間かからない距離を3時間以上かかったりすることもあるそうです。日本の常識から考えると理解できないほどの交通状況なのですが、このような交通渋滞を引き起こす大きな理由としては、交通インフラが整備されていないことのようです。電車は走って入るのですが、MRT(マス・ラピッド・トランジット)と呼ばれる地下鉄などの大量高速交通システムが無いためと考えられます。このMRT導入のために日本のゼネコン等が地下鉄の建設を進めていたり、空港利用者向けにスカルノ・ハッタ国際空港に隣接したヘリポートを作ったりしているようですが、まだしばらくは交通状況の大幅な改善は見込めないと思います。

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さて、そんな中、移動の中心となるのは自ずとタクシーになるわけですが、ジャカルタではブルーバードと呼ばれる一般的なタクシーと高級タクシーのシルバーバードがあります。また Uber も 2014年から参入しているようで、こちらも利用可能です。シルバーバードや Uber のドライバーは片言の英語は通じるのですが、ブルーバードのドライバーはほとんど英語が通じません。よって、住所を記載したメモやスマホの地図を見せながら目的地を伝えるのですが、途中でルートを変更しようとしたり、どこかに立ち寄ったりする必要があると非常に厄介です。特に目的地がきちんと伝わらずに見当違いなところに向かっていたりすると、軌道修正にかなりの労力を強いられます。

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この辺りで役に立ちそうなのが、アプリの活用で、ブルーバード(シルバーバード)も Uber もアプリを使ってピックアップの位置と目的地を設定することができます。今回 Uber アプリは使わなかったのですが、ブルーバードのアプリ「My BlueBird」を使ってみました。使い勝手は日本の「全国タクシー」と同じような操作感で、ピックアップ位置を指定して、次に目的地を設定、「今すぐブルーバードを予約」ボタンを押すと近くのタクシーを手配してくれます。Uber と同様にクレジットカードを登録しておくことで支払もできるようですが、Master Card しか使えないのと、タクシーはチップ代を含めて支払うのが習慣なので、クレジットカードを使った場合、チップは別で支払うのか、どうなのかは不明です。

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また、現地の人はタクシーよりバイクタクシーを利用することが多いようで、街中ではGO-JEK(ゴジェック)や Grab(グラブ)のヘルメットやジャンパーを着たバイクドライバーを頻繁に見かけます。GO-JEK、Grabともクルマのタクシーアプリと同様にピックアップ位置と目的地を指定してバイクタクシーの予約ができるというもの。特に GO-JEK は、バイクタクシーだけでなく、Uber Eats のように食事をデリバリーしてくれたり、清掃員が来て掃除をしてくれたり、本人の代わりに買い物をしてくれたり、はたまたマッサージ師が来てマッサージまでしてくれるというスグレモノです。元々、インドネシアでは Ojek(オジェック)と呼ばれるバイクタクシーが主流であったらしいのですが、Ojekのドライバーはアプリが使える GO-JEK や Grab に流れてしまっているようです。これも時代の流れと言うか、アプリを利用することによって街中で利用者を探すよりも効率が良くなったからでしょうか。

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ジャカルタのスマホ普及率は高いようで、街行く人のほとんどがスマホを持っているように見受けられました。スマホの普及率が高ければ、アプリの利用頻度も上がるわけで、アプリを利用したサービスは自然と増えていきますよね。日本もそうですが、このようにアプリと地図を使ったサービスがジャカルタでも普及していることがひとつの驚きでもありました。

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Kentaro Yamada
取締役 販売促進部 部長| こんな仕事をしてみたい、こんな経験をしてみたいと心の底から念じることで現実になることが多いです。上杉鷹山の「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」と全く一緒で、強く念じるということは自然に自分の行動へつながるんだと思います。 お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。