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地球上のどこへでも1時間以内、驚きの交通手段とは?

このところイーロン・マスク関連の話が多いので「しばらくは語るまい」と思っていましたが、やはり最新のテクノロジーを語る上で彼を外すわけにはいきませんでした(笑)。

9月末の発表でしたので既にご存じの方も多いかもしれませんが、イーロン・マスクは地球間を移動する交通手段としてロケットを使うことを表明しました。

この構想は BFR と呼ばれるロケットを使うことでほとんどの長距離移動は30分以内、地球上のどんなに離れたところに行くとしても60分以内で行けるという驚きの交通手段です。東京から出発することを考えると、シンガポールには28分、ハワイのホノルルへは30分、インドのデリーまで30分、オーストラリア、シドニーへは36分、ニューヨークで37分と、驚愕のスピードです。

航空機を利用する場合と比較すると以下の通り、そのスピードは歴然です。

東京発 BFR* 航空機
シンガポール 28分 7〜8時間
ホノルル 30分 6時間40分
デリー 30分 10時間20分
シドニー 36分 9時間30分
ニューヨーク 37分 12時間40分
*BFRとは、Big Falcon Rocket の略ではないかと言われています。( ちなみに、SpaceX 社内では Big F—king Rocket と呼ばれていたようです。)

考えてみればイーロン・マスクが CEO を務める SpaceX では、ロケットの再利用は既に実績があります。ロケットの打ち上げから大気圏外へ出て地球の軌道に乗り、基本の推進力となる第一ロケットはまた地上に戻ってくるということが実現できていることを考えると至極当たり前の発想のように思いますが、今まで宇宙にばかり目を向けていた手前、地球間を移動する乗り物としてのイメージは一切ありませんでした。この発想を持ってくるあたりはさすがイーロン・マスクだなと思いますね。

いったいどのくらいのスピードで移動できるかというと、時速 27,000 km という超高速なので、旅客機の巡航速度を時速 800〜900 km と考えるともう意味がわからないくらいのスピードです(笑)。紹介ビデオには、海上に浮かぶデッキからロケットを打ち上げ、目的地の海上デッキに垂直で降り立つという運用イメージも紹介されています。

イーロン・マスクは今後6〜9ヶ月で建設を開始したいと話しており、運賃も航空機のエコノミークラスと同等にすべきとのこと。この運賃が実現するとなると現在の航空旅客業界に大きなダメージを与えることは必至です。今でこそ宇宙旅行が数千万円で企画される時代ですが、ロケット輸送が実現すると大気圏外の景色を航空運賃と同等の費用で見ることができることになります。

2022年には火星へ宇宙船を送り、2024年には人類を送る計画を立てている SpaceX は、一年前の2016年こそロケットの打ち上げ回数は8回でしたが、今年2017年は20回の目標を順調にこなしており、来年2018年は30回打ち上げたいと言っています。過去何度も着陸に失敗して爆発を繰り返していたロケットも最近では着陸失敗のニュースを耳にしなくなりました。無謀とも思えるプランを常に現実にしてきたイーロン・マスク。今回のプランも必ずや実現してくれることでしょう。

▼関連記事
東京~ハワイを30分で結ぶことも可能なスペースXの新型巨大ロケット「BFR」とは? – Gigazine

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Kentaro Yamada
取締役 営業本部 部長| こんな仕事をしてみたい、こんな経験をしてみたいと心の底から念じることで現実になることが多いです。好きな言葉は上杉鷹山の「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」と武田信玄の「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」 お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。

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